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2019年読み終わった本5冊目。


『さようなら、猫』井上荒野

猫が出てくる短編小説9編。
荒野ワールドに猫が加わり、巧いのは相変わらずで、楽しめました。

表紙の猫の後ろ姿がかわいすぎますが、小説のメインは人間なので、それにどう猫が絡むのかは好みの分かれるところではあるかも。
猫が主役なのを期待して読んだ人はもしかしたら頭にくるかもしれないし。

犬も猫も同じくらい好きですが、大人の小説としては猫のほうが描きやすいかもしれませんね。
いやわからないけど。


井上荒野作品を全制覇しようと試みていますが、どれを読んでどれを読んでいないかよくわからなくて、同じものを借りてきたりすること多し。

ここ10年は、このブログに記録が残っていますが、それより前にかなりの数読んだもののタイトルがわからず。

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『さようなら、猫』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2019-02-13 18:01 | 読書記録 | Comments(0)
2019年読み終わった本1冊目。


『ズームーデイズ』井上荒野

やっと今年になって読んだ本1冊目。
お正月はいつも、わざわざお正月読む用に気合いを入れて本を買ったりするのに今年はそれをせず、ちょっと暗い気分になる小説を読んでしまいました。

ズームーというのは一緒に暮らしていた8歳下の男の呼び名で、過去を振り返って文章化する形で小説ができています。

なんだかどこにも救いがなくて、暗澹たる気もちになる小説であった。

主人公の女性が書いた小説が「あまりにも虚無的である」というのが出てきましたが、この小説があまりにも虚無的であるような気がしました。

この物語に出てくる恋愛が虚無的なのか、この世の恋愛がすべて虚無的なのか、とにかく気分が下がる小説ですが、それというのはこれがよくできた小説なのだからかもしれなくて、読みながら痛々しさや恥ずかしさやいろいろなものを感じ、読み終わったときにはもうこの世界に浸らなくていいのだとほっとしたものでした。

井上荒野作品は定期的に読んでいきます。

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『ズームーデイズ』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2019-01-29 19:12 | 読書記録 | Comments(0)
2018年読み終わった本44冊目。


『あなたにだけわかること』井上荒野

登場人物もストーリーも、うっすら嫌悪感と違和感の間くらいの妙な感じを受けるのに、なぜか読み続けてしまう不思議な作品でした。
井上作品の力なのでしょうね。

友達でも恋人でも家族でもないのに、なぜか折々に縁がある相手というのが存在するものですね。
そういうものを描いたお話。

Amazonの解説では『男と女の「愛ではないけれど、愛よりもかけがえのない関係」を描く長編小説』ということですが、愛よりもかけがえがない、というところまでは感じなかったです。

でもそういう関係だからこそわかる相手のこと、そういう関係でしかわかりえないことがあるのだろう。

井上荒野作品は今後も読みます。

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『あなたにだけわかること』井上荒野
お気に入り度★★☆☆☆
by amica-aroma | 2018-10-12 06:45 | 読書記録 | Comments(0)
2017年読み終わった本47冊目。


『ハニーズと八つの秘めごと』井上荒野

9つの短編。

なんだかどれもやりきれない気がして、いつもながらに巧いなぁとうなりながらも、読むのはちょっと苦しかった。

別れのない人生はなくて、それをよく認識しているはずなのに、慣れたり平気になったりしないのは、今生きているからか。


今年は、アルバイト先の勤務時間をかなり増やしたのとスポーツクラブに入会したのとで、読書量が圧倒的に減っている。

一日中本を読んで過ごしたいなぁ。

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『ハニーズと八つの秘めごと』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2017-11-21 07:13 | 読書記録 | Comments(0)
2017年読み終わった本42冊目。


『もう二度と食べたくないあまいもの』井上荒野

10の短編が収められたもの。
書籍のタイトルと、それぞれの小説のタイトルは違うものですが、10編読み終わってみると、あぁ「あまいもの」はいやだな、という感じがわかる(気がする)。

恋の終わりを集めた短編集とあるが、恋とはなにか、ということも考えさせられる。

読後決してさわやかではありませんが、それこそが人生か。
微妙な距離感の人間関係こそが心に刺さったり。

著者のファンなら、井上荒野ワールド全開で楽しめると思います。
ファンじゃない人や初めて読む人は、少し暗くなるかもしれません。
よくできています。

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『もう二度と食べたくないあまいもの』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2017-10-07 20:22 | 読書記録 | Comments(0)
2017年読み終わった本13冊目。


『綴られる愛人』井上荒野

新しい。面白い。

いやだ何これ、うそこれ、と思いながらもやめられない。

この時代に「手紙」というところもドキドキする理由のひとつかも。

手紙が大きな意味を持つ小説は古くから多くあるのだろうけれど、メールやメッセージツール主流のこの時代に「文通」というだけで非日常のにおいがして。

東京の35歳主婦・作家(手紙の上では28歳専業主婦)と魚津の21歳大学生(手紙の上では35歳会社員)との文通。

手紙は「綴り人の会」を通して届けられるので本当はどこに住んでいるのかわからないまま手紙のやり取りをします。
やがてそれはミステリーになっていきます。

やっぱり、何もかも巧いなぁ。


そういえば、小学校から中学校にかけて、何人かの人と文通をしていました。

雑誌の「ペンフレンド募集」というところに応募して、住所と名前が掲載されると全国から大量の手紙が届きました。

個人情報とか考えると、今ではありえないそのしくみ。
そして知らない人と手紙のやり取りをすることに、親も何も心配しなかったという。

すべてがありえない。

「手紙」って、いろいろなことを想起させる存在だな。

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『綴られる愛人』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2017-05-07 09:30 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『結婚』

2015年読み終わった本45冊目。


『結婚』井上荒野

「結婚」という言葉にとらわれて読むと、なんかタイトルと違うじゃん、と思うのですが、読み終わったときには「結婚」というものを深く濃く考えることになります。

いろいろな状況で「結婚」から逃れられないさまざまな女性が出てきて、悲しい気分にもなりますが、よくできた小説で、いつもこの著者の作品には同じ感想ですが「巧い」

ただ、それぞれの登場人物がその後どうなったのかものすごーく気になってしまうのでそこはちょっともやもやするかも。

本当に、どうなったんだろう、みんな。

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『結婚』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2015-09-29 21:39 | 読書記録 | Comments(0)
2015年読み終わった本44冊目。


『そこへ行くな』井上荒野

平穏な日常などどこにもないのだ。

行ってはいけないとわかっていても行ってしまうこともある。
でもそれは踏み外したということなのか?

読んで決してすっきりしたりはしないけれど、深く考えてしまう短編が7つおさめられています。

人生はそれほどさわやかではないのだ、と再確認させられる。

それでも前に進みたくなる。
怖いもの見たさもあるし。

怖いものやどろどろは、できれば物語の中だけにしたいものです。

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『そこへ行くな』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2015-09-24 20:20 | 読書記録 | Comments(0)
2014年読み終わった本20冊目。


『夢のなかの魚屋の地図』井上荒野

2月下旬に読みました。

井上荒野さんの小説はそこそこの数読んできたけれど、この本に出会うまで気づかなかった、そうか、エッセイって出ていなかったんだ。

これが初エッセイ集なのだそうです。
24年の間に書かれたエッセイが収録されている。

同じく作家であるお父様のお話、家族(夫と猫)の話、小説を書いて生きていくということ、書けなかった時のこと。

あぁわたし本当にこの方の文章が好きなのだわー。

小説もいつも巧い、とうなるけど、エッセイは巧いとかよりもとにかくいい。
かねてから素敵な文章を書き写して文章の練習をしたいと思っていたのですが、この本を書き写してみたい。

価格が高い本で図書館で借りたのですが欲しいなぁ。

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『夢のなかの魚屋の地図』井上荒野
お気に入り度★★★★★
by amica-aroma | 2014-04-16 07:43 | 読書記録 | Comments(0)
2014年読み終わった本19冊目。

『だれかの木琴』井上荒野

怖かった。

ある主婦の日常といえばそうだけれど、怖い。

恋愛ならばいいのだ。
どんな恋愛でも恋愛だという理由で納得できる。

でもこれは度も恋愛ではないらしい。

なぜこのような狂気が発生してしまったのか最後までわからなかった。
べつに物語なのだからわかる必要もないのだけれど。

誰にでもこういう執着心はあるのだろうか。


好みとはいえなかったけれど、いつも通り巧い、とうならせられる小説でした。

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『だれかの木琴』井上荒野
お気に入り度★★☆☆☆
by amica-aroma | 2014-04-13 09:10 | 読書記録 | Comments(0)