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読んだ本記録 『ハニーズと八つの秘めごと』

2017年読み終わった本47冊目。


『ハニーズと八つの秘めごと』井上荒野

9つの短編。

なんだかどれもやりきれない気がして、いつもながらに巧いなぁとうなりながらも、読むのはちょっと苦しかった。

別れのない人生はなくて、それをよく認識しているはずなのに、慣れたり平気になったりしないのは、今生きているからか。


今年は、アルバイト先の勤務時間をかなり増やしたのとスポーツクラブに入会したのとで、読書量が圧倒的に減っている。

一日中本を読んで過ごしたいなぁ。

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『ハニーズと八つの秘めごと』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2017-11-21 07:13 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『もう二度と食べたくないあまいもの』

2017年読み終わった本42冊目。


『もう二度と食べたくないあまいもの』井上荒野

10の短編が収められたもの。
書籍のタイトルと、それぞれの小説のタイトルは違うものですが、10編読み終わってみると、あぁ「あまいもの」はいやだな、という感じがわかる(気がする)。

恋の終わりを集めた短編集とあるが、恋とはなにか、ということも考えさせられる。

読後決してさわやかではありませんが、それこそが人生か。
微妙な距離感の人間関係こそが心に刺さったり。

著者のファンなら、井上荒野ワールド全開で楽しめると思います。
ファンじゃない人や初めて読む人は、少し暗くなるかもしれません。
よくできています。

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『もう二度と食べたくないあまいもの』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2017-10-07 20:22 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『綴られる愛人』

2017年読み終わった本13冊目。


『綴られる愛人』井上荒野

新しい。面白い。

いやだ何これ、うそこれ、と思いながらもやめられない。

この時代に「手紙」というところもドキドキする理由のひとつかも。

手紙が大きな意味を持つ小説は古くから多くあるのだろうけれど、メールやメッセージツール主流のこの時代に「文通」というだけで非日常のにおいがして。

東京の35歳主婦・作家(手紙の上では28歳専業主婦)と魚津の21歳大学生(手紙の上では35歳会社員)との文通。

手紙は「綴り人の会」を通して届けられるので本当はどこに住んでいるのかわからないまま手紙のやり取りをします。
やがてそれはミステリーになっていきます。

やっぱり、何もかも巧いなぁ。


そういえば、小学校から中学校にかけて、何人かの人と文通をしていました。

雑誌の「ペンフレンド募集」というところに応募して、住所と名前が掲載されると全国から大量の手紙が届きました。

個人情報とか考えると、今ではありえないそのしくみ。
そして知らない人と手紙のやり取りをすることに、親も何も心配しなかったという。

すべてがありえない。

「手紙」って、いろいろなことを想起させる存在だな。

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『綴られる愛人』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2017-05-07 09:30 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『結婚』

2015年読み終わった本45冊目。


『結婚』井上荒野

「結婚」という言葉にとらわれて読むと、なんかタイトルと違うじゃん、と思うのですが、読み終わったときには「結婚」というものを深く濃く考えることになります。

いろいろな状況で「結婚」から逃れられないさまざまな女性が出てきて、悲しい気分にもなりますが、よくできた小説で、いつもこの著者の作品には同じ感想ですが「巧い」

ただ、それぞれの登場人物がその後どうなったのかものすごーく気になってしまうのでそこはちょっともやもやするかも。

本当に、どうなったんだろう、みんな。

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『結婚』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2015-09-29 21:39 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『そこへ行くな』

2015年読み終わった本44冊目。


『そこへ行くな』井上荒野

平穏な日常などどこにもないのだ。

行ってはいけないとわかっていても行ってしまうこともある。
でもそれは踏み外したということなのか?

読んで決してすっきりしたりはしないけれど、深く考えてしまう短編が7つおさめられています。

人生はそれほどさわやかではないのだ、と再確認させられる。

それでも前に進みたくなる。
怖いもの見たさもあるし。

怖いものやどろどろは、できれば物語の中だけにしたいものです。

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『そこへ行くな』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2015-09-24 20:20 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『夢のなかの魚屋の地図』

2014年読み終わった本20冊目。


『夢のなかの魚屋の地図』井上荒野

2月下旬に読みました。

井上荒野さんの小説はそこそこの数読んできたけれど、この本に出会うまで気づかなかった、そうか、エッセイって出ていなかったんだ。

これが初エッセイ集なのだそうです。
24年の間に書かれたエッセイが収録されている。

同じく作家であるお父様のお話、家族(夫と猫)の話、小説を書いて生きていくということ、書けなかった時のこと。

あぁわたし本当にこの方の文章が好きなのだわー。

小説もいつも巧い、とうなるけど、エッセイは巧いとかよりもとにかくいい。
かねてから素敵な文章を書き写して文章の練習をしたいと思っていたのですが、この本を書き写してみたい。

価格が高い本で図書館で借りたのですが欲しいなぁ。

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『夢のなかの魚屋の地図』井上荒野
お気に入り度★★★★★

by amica-aroma | 2014-04-16 07:43 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『だれかの木琴』

2014年読み終わった本19冊目。

『だれかの木琴』井上荒野

怖かった。

ある主婦の日常といえばそうだけれど、怖い。

恋愛ならばいいのだ。
どんな恋愛でも恋愛だという理由で納得できる。

でもこれは度も恋愛ではないらしい。

なぜこのような狂気が発生してしまったのか最後までわからなかった。
べつに物語なのだからわかる必要もないのだけれど。

誰にでもこういう執着心はあるのだろうか。


好みとはいえなかったけれど、いつも通り巧い、とうならせられる小説でした。

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『だれかの木琴』井上荒野
お気に入り度★★☆☆☆

by amica-aroma | 2014-04-13 09:10 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『それを愛とまちがえるから』

2013年81冊目に読み終わった本。

『それを愛とまちがえるから』

どれを読んでも、本当にうまいですねぇ、井上荒野さん。

40代はじめの夫婦ふたりともそれぞれ恋人がいて、というシチュエーションだけを聞けばまったく日常的ではないように思えるのに(少なくともわたしには。一般的にはわからない)、最初から最後までものすごいリアリティがあって。
とても日常的なものに感じるのです、

どの夫婦にもある根本的な問題なのでしょうね。

仕事とか住んでいる家とか趣味とか持っているものとかにまったく関係なく、夫婦というものについてまわる問題。


『愛と必要はどちらが重要なのだろう?』という問いかけに、深く考え込んでしまったのでした。

結論→どっちも!

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『それを愛とまちがえるから』
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2013-10-17 07:24 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『静子の日常』

2012年32冊目に読み終わった本。

『静子の日常』井上荒野

静子さんは75歳。
夫を亡くし、息子とその妻、そして孫と4人で暮らしています。

わたしよりはだいぶ先輩のような感じがするけれど、やっぱり人生はいろいろあって、でも静子さんはさっぱりと乗り切っていて、生きるって価値があるなーと思わせてくれます。

どこにだって行ける、と思っている。
バタフライで25m泳いじゃう。
ちょっと驚く目的のためにパソコンを覚える。

でもいわゆる自由奔放ぶっ飛んだおばあちゃんではないのです。
その時代なりの、抑圧された人生を過ごしてきている。
だからこそ心が自由なのかな。

うちの母もほぼ同年代。
昔はぐちぐちしていやだったけど、最近は静子さんのように心強くさばさばしている。

わたしも早くその域に達したいな~。


印象に残ったところ。

『自由であるためには、心強くあらねばならないということも、今はもうわかっている。』

そうですね。
わたしは静子さんに比べて若輩者だから、本当に理解するにはもう少しかかるかもね。

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『静子の日常』井上荒野
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2012-07-14 07:22 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『あなたの獣』

2012年9冊目に読み終わった本。


『あなたの獣』井上荒野

変わったタイトルですね。

帯には「女を苛立たせながら女が途切れることのない男の不穏で幸福な生涯」とあって、モテモテの男性を想像するのですが、読んでみるとちと違う。

確かにいろいろな女性とかかわり、それなりにドラマチックな人生なのですが、きっとほとんどの人の生涯ってこんなふうだろうと思う。
起きる事件は違っても。

一見風変わりに見えても、みんなそれぞれそうだよねっていうところ。
そう、わたしにも、そしてあなたにも人生の中の妙なところ、何かしらありますよね。


最近小説を読むようになってますねぇ・・・
それならば、図書館通いを再開してもいいかもなー。

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『あなたの獣』井上荒野
お気に入り度★★☆☆☆

by amica-aroma | 2012-03-03 20:46 | 読書記録 | Comments(0)