カテゴリ:読書記録( 706 )

読んだ本記録 『にんげん蚤の市』

2018年読み終わった本22冊目。


『にんげん蚤の市』高峰秀子

ミステリー小説でも大河小説でもなく、エッセイで、こんなにもおもしろくておもしろくてやめられないものがあるなんて。
本当におもしろくてやめられなくて、充実した読書ができて幸福感でいっぱい。

深い話や重い話もなぜか軽やかに感じられるのは文体のせいか、書き手のキャラクターか。

女優としての高峰さんは一度も見たことがなくて、文章を読むのも2冊目ですが、本当に上手い。
文章もさることながら、観察力、洞察力のパワーなのでしょう。

この本は人間観察がメインですが、とり上げられているのが司馬遼太郎さんや乙羽信子さん、土門拳さんなどの大物が多く、文章も内容も読み応え十分。
大物のお話だけでなく、夫婦の年金を使った豪華客船の旅や宅配便の青年とのお話なども夢中になって読んだし、勲章に対するちょっと辛口な文にもひきこまれる。

あぁ本当によい読書だった。

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『にんげん蚤の市』高峰秀子
お気に入り度★★★★★

by amica-aroma | 2018-07-18 09:30 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『キラキラ共和国』

2018年読み終わった本21冊目。


『キラキラ共和国』小川糸

『ツバキ文具店』の続編。

読んだ本記録 『ツバキ文具店』2016.12.28

前作はとても好きだったけれど、今回の続編はあまり好きになれなかった。

わたしの性格が悪いから、人の「キラキラ」がイライラしちゃうのかな・・・
いや、そこまで性格は悪くないと思うのだが。いや悪いか、そうか。

主人公のポッポちゃんこと鳩子に家族ができたところからスタートして、最後までそのしあわせ話で終わる。

代書した手紙も少なく、代書依頼人の物語もほとんど描かれない。
キラキラしあわせなのはわかったよーーー、でも代書屋の話メインで読みたかったよ。
というのは、読者の勝手な願望ですかね。

小説としてのおもしろさは前作が断然勝っちゃいます。

続編ってわかっちゃいるけど、前作を読んでいないとわからない部分が多い。
読んだけど忘れている部分も。

それを読者に想像させるのはいいと思うけど、確認しないと進めない感じは困る。
続編から読んだ人も続編しか読まない人もたのしめる親切心がほしいところ。

そして、また続くから絶対読んでよね、という意図が見え隠れする感じももやもやする。
(鳩子の母問題とか、続くのでは?と個人的予想。)

ということで、読んでいる間ずっともやもやだった。
とてもいいお話なのに。


『ツバキ文具店』は、NHKでドラマ化されたものも観たので、どうしてもそのキャストの顔が浮かびます。

ミツローさん役が上地雄輔さんで、テレビドラマの中ではなかなか好感が持てる演技でしたが、小説の中のミツローさんのイメージとはちょっと違う。

誰がいいだろうといろいろ考えたけれど結局浮かばず。


読んでいると鎌倉に行きたくなります。

鎌倉は、千葉に住んでいた20代の頃、決して近くはないけど乗り換えなしで行けるのでよく行っていました。
今は様子も変わっているだろうけど、また行ってみたいな。

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『キラキラ共和国』小川糸
お気に入り度★★☆☆☆

by amica-aroma | 2018-07-11 22:02 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『理解という名の愛がほしい。』

2018年読み終わった本20冊目。


『理解という名の愛がほしい。』山田ズーニー

この春発売されたから買ったんですけどね、『人とつながる表現教室。』を改題し、増補した決定版だそうだよ・・・

えーそれ持ってるし。
読んだ本記録 『人とつながる表現教室。』

言ってよー。

改題とかやめてほしい。
増補あるとはいえ、同じ本買っちゃったじゃないか。

ところが読み始めてみると、ぜんぜん覚えていなくて、まったく初めて読んだ本のようだった。


今月山田ズーニーさんのワークショップに申込をしていて、『おとなの小論文教室。』も再読してみました。

読んだ本記録 『大人の小論文教室』

ズーニーさんのワークショップに参加するのは2回目。
(前回は2014年1月)

それはそれは濃いものだったので、あの場にもう一度参加するかと思うと今から緊張しちゃうくらいです。
受け身ではいられないし、普段意識していない自分の本音と向き合わなくてはならない。

こわいっていうかいやだっていうか・・・じゃあなぜ申込んだのかってことですけどね。
しっかり受けてきたいと思っています。

前回は圧倒されすぎてブログに感想書けなかったので、今回は書けるようにしたいと思ってます。

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『理解という名の愛がほしい。』山田ズーニー
お気に入り度★★★★☆

by amica-aroma | 2018-07-06 21:17 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『死神の精度』

2018年読み終わった本19冊目。


『死神の精度』伊坂幸太郎


死は自然なものではなく死神の調査によって決まる。

死神が1週間の調査して「可」と判断すれば、調査されたその人物は死ぬ、というお話。
死神が調査した6名の6つの物語。

死がテーマなのに、死神(千葉)のキャラクターのせいか、軽い感じで読めてしまいます。
この人が「可」にしたんだったら、まぁそうか、と思ってしまうような。

しかしそれはエンターテインメントとして読む小説だからであって、現実的ではないですけどね。

スポーツクラブでちょっとずつ読むのにぴったりの小説だった。

死を語ることは生を語ることなんだなぁ。

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『死神の精度』伊坂幸太郎

お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2018-07-04 20:38 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『村上さんのところ』

2018年読み終わった本18冊目。


『村上さんのところ』村上春樹

期間限定で開設されたwebサイトで村上春樹さんに寄せられた質問は37,465通。

そのうち3,716通に返信を書き、この文庫本にはその中からさらに選りすぐった473通が収録されているとこと。

文庫版が出たので買ってみました。

1日2,000通もメールが来てそれを全部読むなんて尋常じゃないな。

同様の企画はこれまでにもありましたが、スマートフォンの普及により以前より広い範囲の人が気軽に送れるようになったためか、格段に増えているのでしょうね。

文庫に収められているのは473通ですが、電子版だと3,716通すべて読めるのだそう。
電子書籍は利用したことがないのですが、これは読みたいな。

ちょっとした空き時間とかに少しずつ読めて便利そう。
でもどうしても紙の書籍が好きだ。
本が好きなのではなく紙が好きなのかもしれないくらい。


世界中の質問者からの質問は軽いものから重すぎるものまでいろいろ。
それらへの村上さんのお返事も、「え、そこ?」と思うようなものやぷぷっと笑ってしまうものから、思わずメモをとってしまうくらい心に刺さるものまでいろいろ。

『これから、「原子力発電所」ではなく、「核発電所」と呼びませんか?』という提案には大賛成。


わたしだったら、質問をひとつに選ぶことは無理だな。
あ、奥さんになら質問してみたいかも。


何かを続けることに必要なのはもちろん才能や努力なのだろうけど、体力も重要。

ということで、体力づくりをがんばろうと思うのでした。
(村上さんと関係があるようなないような感想)

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『村上さんのところ』村上春樹
お気に入り度★★★★☆

by amica-aroma | 2018-06-20 11:24 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『東京の夫婦』

2018年読み終わった本17冊目。


『東京の夫婦』松尾スズキ

20歳年下の方と再婚した松尾スズキさんのエッセイ。

全編通して、一度目の結婚がいかにダメダメで、今度のお相手がいかに素晴らしいかを延々と語るのろけ話のように感じたのはわたしだけ?
Amazonのレビューもみんないいのね・・・

読み始めてすぐにこんなにものろけ?と思いつつ、そのうちいい感じになるかと思って読み続けたけど結局ずっと同じ調子だった。

もっとキレがあるものを期待していたのですが。

まぁ夫婦がしあわせなのはよいことでございます。


夫婦は夫婦にしかわからないことだらけ。
夫婦は夫婦であってもわからないことだらけ。

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『東京の夫婦』松尾スズキ
お気に入り度★★☆☆☆

by amica-aroma | 2018-06-16 20:59 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『終末のフール』

2018年読み終わった本16冊目。


『終末のフール』伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんは以前1作だけ読んだことがあって、よくできていておもしろかったものの、あまり肌に合わずこの方の作品をもう手にとることはないな、と思っていました。

読んだ本記録 『モダンタイムス(上)(下)』2011.12.03

しかし、弟がおすすめ本として2冊貸してくれたので、スポーツクラブで少しずつ読みました。
借りてから何ヶ月もたってしまった。

8つの短編で構成されていますが、設定はすべて同じ。

8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡するという予告があって世の中が犯罪だらけの大パニックになってから5年が過ぎた頃の仙台のとある団地の人々の物語。

世の中の全員が余命3年とわかっている中どう生きるかが描かれています。

ありえない設定にも思えますが、絶対にありえないかといえば証明できない。
自分もその世界に生きていると仮定してみるものの、なかなか現実感がないものですね。

物語の中の人々はみな、結局は自分以外にはなれない。
小惑星の衝突という情報があってもなくても、同じ人生だったんだろうな、と思ったりもします。


未来はわからないけれど、今を自分の思うようにやっていこう。


弟が貸してくれた伊坂本はもう1冊ある。
今またそれをスポーツクラブでちびちび読んでます。

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『終末のフール』伊坂幸太郎
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2018-06-05 21:14 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』

2018年読み終わった本15冊目。


『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』稲垣えみ子

昨年講演も聴きに行った稲垣えみ子さんの食についての本。
基本はメシ、汁、漬物で一食200円の食事が提案されています。

あとがきにこうあります。

『料理は、自由への扉だ。
だから自分で自分の人生を歩きたければ、誰もが料理をすべきなのである。
男も、女も、子供も。自分で料理をする力を失ってはならない。それは自らの自由を投げ捨てる行為である。』

だーかーらーこういうことを言う人がいるからプレッシャーなのだよ。

著者はプレッシャーから解き放つためにシンプルな食事を提案しているのだろうけれど、結局料理が大好きな人の酔狂で、わたしのように心から料理嫌いの人にはレシピ本と変わりないのだ。

料理が好きで得意な人が書いているから、参考にならず。
結局は料理する人が偉いという結論に変わりなし。

『聡明な女は料理がうまい』と食材や調味料の種類が違うだけで同じ結論では?
(そっちは読んでないけど)

シンプルだからってハードルが低いわけではないのだ。
ぬか漬けとか干し野菜とか、時間がたっぷりある人しかできないと思う。
写真で紹介されている料理はそこそこおしゃれっぽく見えるし。

だいたい、べランダに野菜を干したって、帰宅するのが夜7時半とかのわたしには無理だし、ひとり暮らしフリーランス限定では?


ここ数年食生活の改善を試みていますが、ぜんぜんうまくいかず、夫のことも考えると揚げ物なども完全にはやめられないし、朝弁当も作れないし、検査の数値は下がらないし、内容はなんでもいいけど大量に食べたいし、食事のことは本当にストレス。

そのストレスでさらに数値は悪くなっているかもしれないし、悪い病気に罹患していそうだし、いったいどうしたらよいのだー。

ということで、この本は時間のあるひとり暮らしの方にはよいのでは?
参考になるところがゼロではなかったですけどね・・・

今後も食生活改善はさらに続く・・・
(こうやって書いてみるとものすごいストレス状態ですね)

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『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』稲垣えみ子
お気に入り度★★☆☆☆

by amica-aroma | 2018-05-28 06:52 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『あたらしい無職』

2018年読み終わった本14冊目。


『あたらしい無職』丹野未雪

非正規雇用での雇い止めで無職になった39歳からはじまり、失業保険を受け取りつつ求職活動し正社員になるけど約1年でやめて、郵便局でアルバイトしたりして過ごした41歳までの日記。

先日読んだ『女と仕事』と同じシリーズで、そのなかにもこの著者の方が書いていました。

読んだ本記録 『女と仕事 「仕事文脈」セレクション』

著者はライター、編集者なのでフリーでも仕事がゼロなわけではないし、そこはぜんぜん違うわけなんだけど、同じく雇い止めにあう3ヶ月後の自分を想像しながら読んじゃう。
失業保険の認定日とかありありと想像がついてしまうのだ。

個人の方の日記だし、淡々とつづられていて特にオチもないのだけれど、いろいろとまじめにとりくむ姿が描かれていました。
タイトルにある「あたらしい」かどうかはわからなかった。


「働き方改革」とか「一億総活躍社会」っていったいなんでしょうね。
誰のためのことばなの?

働く意欲もあり健康で、能力がとび抜けて高いわけではなくてもそこそこ使える人(自分で自分のことそう思っているわたし)が大量に余っていくのではないかな。

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『あたらしい無職』丹野未雪
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2018-05-21 22:21 | 読書記録 | Comments(0)

読んだ本記録 『女と仕事 「仕事文脈」セレクション』

2018年読み終わった本13冊目。


『女と仕事 「仕事文脈」セレクション』

植本一子さんの『かなわない』で初めて知った出版社、タバブックスから出ている本を買ってみました。

「仕事文脈」というマガジンも出ているのでそれも取り寄せたい。
ここ最近取り寄せたリトルプレス類ぜんぜん読み終わっていないのでちょっと自制。


この『女と仕事』、書いているのは全員女性。
仕事についてのいろいろ。

まさに、仕事についてのいろいろを考えている時期だから。


会社では、毎日誰に会っても悪い話ばかりで、悪い顔になっちゃっわないか心配。
もうなってるかも。
(もともとかも)

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『女と仕事 「仕事文脈」セレクション』
お気に入り度★★★☆☆

by amica-aroma | 2018-05-12 22:15 | 読書記録 | Comments(0)