2022年 07月 17日
読んだ本記録 『もう別れてもいいですか』
2022年読み終わった本13冊目。(記録は順不同。)


垣谷美雨さんの小説、面白くてつい読んじゃう。
主人公は58歳のパート主婦。
(ここだけはちょっと自分に近い。)
モラハラ夫との離婚を達成するまでの物語。
離婚のお話だけれど、50代女性が自分らしく生きていくとはどういうことかを考えながら読む。
主人公の澄子、我慢しすぎでは?
こんな夫の言うことすべてに従う必要ないわーと思うけれど、雇用されているのと似た状況なのか?
結婚が「永久就職」だとすれば、従っていれば食うに困らないし。
実際わたしだって、仮に離婚したら今の生活は成り立たないわけで、うーん。
人生って?結婚って?
そうなったらなったで、いろいろ考えて生きていくとは思うけれども。
本文より
『五十代とは、人生の総決算の時期なのか。否応なく来し方を振り返らせて反省させるのは神の意志なのか。』
そうかもしれないわん。
未来に活かせない反省ばかりしているわん。
(なぜ語尾が”わん”?)
将来に希望を持てるところも。
『母を見ていると、怒りや憎しみの感情が若い頃より長続きしなくなっているように見える。それもあって、母はさらに明るくあっさりした人物になったように思う。人間誰しも年齢とともに忘れっぽくなっていくのは、天からさずかった最後の贈り物なのかと思うほどだ。』
そうそう、うちの母もじっとり暗い性格だったが、今はものすごくあっさりさっぱりしていて、気もちがいい。
わたしもそうなれるかも?
小説なんだけど50代後半女性の教科書ともいえる本でした。
(たとえ離婚を考えていないとしても)
上手だぁと思う。
それでも、なんともいえないもの足りなさも残る。
深みとかそういうもの(?)がもっとほしいのかも。
面白いんだからよいのでは?とも思うが、不思議な不足感。
リアルに近すぎるのか?わからんけど。
これ、男性が読んだらどう思うのだろう。
性別による決めつけはよくないけれども、あえて。
反省は、しないよね、きっと。
読書記録を2月くらいからためている。
もう書けないかもね…それでも書ける本だけでも書くわー。
(2022年6月29日読了)
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by amica-aroma
| 2022-07-17 21:31
| 読書記録