2022年 02月 28日
読んだ本記録 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
2022年読み終わった本6冊目。
数年前から、すごく話題になっているのは知っていたものの、どういう内容なのかまったくわからないまま読みました。
フィクションなのかノンフィクションなのかさえ知らず。(ノンフィクションです。)
「イエローでホワイトで」というタイトルでちょっとは想像しろって感じですね。
文庫化されていたのを機に購入したものの、しばらく積読本の下層にありましたが、今年になって引っ張り出して読んでみた。
早く読めばよかったー。
でもこれがわたしのベストタイミングのはず。
読書の面白さを実感するのはこういう本に出合った時だ。
これまで知らなかった世界に軽々と連れて行ってくれる。
これまで考えていなかったことを深く考えさせてくれる。
文章は難しくもなく何かを押し付けるわけでもなく、自然にするする入ってきて、でもこれまでの自分ではいられない感じ。
著者は英国在住なので、わたしとしては自国の話ではないのに、急に自分ごとになるような不思議なくらい自然な入り方。
正直な感想を書くのが恥ずかしいくらいに、レイシズムのことも貧富の差もことも、EU離脱のことも考えてこなかった。
「多様性」っていう言葉も、実感として自分の中にあったわけではない。
うすーい表面的な理解だけ。
なんと狭い世界に生きてきたのだろう。
広く知っているだけがよいことではないから、なんというか狭いというより固定化されたというか。
この本に出てくる著者の息子さんは中学生なのに、わたしよりずっと大人で賢くて、深く考え学びながら成長していて頼もしい。
昨年秋ごろ続編も発売されているので、読むことにします。
(2022年2月6日読了)
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by amica-aroma
| 2022-02-28 21:10
| 読書記録