読んだ本記録 『わたしの渡世日記』

2019年読み終わった本11冊目。

 
『わたしの渡世日記 上』
『わたしの渡世日記 下』高峰秀子

女優高峰秀子さん。
大人になるまで名前も存知上げなかったし、大人になってからでさえ高峰三枝子さんと区別がついていなかったし(すみません)、ひとつも作品も観たこともないその人。
ちょっと上の世代なので、触れる機会がなかったのです。

数年前、『瓶の中』という本に出会って、なんにも知らないその人の本を買いました。
大きくて高めの本だったのに、どうしても欲しくなって、買わなければいけないような気がして。

文章が素晴らしく気に入って、少しずつ読みたいと思っていながら追いついていなかった。
その後読んだのは1冊。
読んだ本記録 『にんげん蚤の市』
これもとてもよかった。

そんな中出会った『わたしの渡世日記』。

壮絶な自叙伝ではあるが、なぜか重くも暗くもない。
複雑な家庭で育ち、子役から芸能界に身を置き生きてきた半生が綴られており、物語でもなく実際のお話なのに面白すぎて読みふける。
こんなことが本当にあるのか?と思うエピソードの数々。

映画業界の盛衰や裏表も読める。
続々と出てくる俳優や映画監督などの名前は、どれもわたしにとってはリアルタイムではないのですが、わたしの知らない名前も超大物ばかりなのだろう。
写真もたくさん掲載されていて見入ってしまう。

いやもうすべてがアッパレで、文章表現もすばらしく、著書の中でたびたびご本人いわく学歴コンプレックスがけっこうあるということですが、ほとんど学校に行かずしてこれだけの文が書けるということは、学業と文章は関係がないのだと思う。

高峰さんがこの文章を書いたのはちょうど今のわたしくらいの歳。
女優さんと比べても何の意味もないが、子どもの頃からのことを書けと言われてもほとんどなにも書けないなぁ。
ただただぼんやりして本ばかり読んでいる子供であった。

とにかく、読みごたえのある本でした。

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『わたしの渡世日記 上』
『わたしの渡世日記 下』高峰秀子お気に入り度★★★★★
by amica-aroma | 2019-04-11 21:08 | 読書記録 | Comments(0)