2018年 09月 19日
読んだ本記録 さくらももこさん3冊
8月下旬の金沢旅に行く前に、電車で読む軽めの本を探しているときに、ちょうどさくらももこさんの訃報を知り、面白いだろうと思いつつ読んだことのなかったエッセイを持っていくことにしました。
行きの特急しらゆきではけっこう酔っちゃったにもかかわらず『さくらえび』をあっという間に読み終わったので、金沢で2冊購入。
どこの書店も訃報のせいか集英社文庫のさくら作品は売り切れで、新潮文庫だけ手に入ったので。
旅先で軽く読むには本当にちょうどよくて、でもこんなにすごい才能のある方がわたしと同世代で亡くなってしまうことの残念さも実感しました。
読んだ3冊のなかにも少し出てきますが、さくらさんは健康オタクで、食生活やサプリメント摂取などかなり徹底して実践されているのに、がんという病気はそれを超えて体を蝕んでしまうのですね。
どの作品も、出版されてから年数が経っていますが、それをまったく感じませんでした。
『さくらえび』さくらももこ
酔ってふらふらになった電車でも読めたくらい軽くてばかばかしい。
父ヒロシもおもしろすぎるし、母がさくらももこかもしれないと疑っている息子もおもしろい。
日常のいろいろ(おならとかも)こんなにばかばかしくおもしろく書けるなんて。
『またたび』さくらももこ
世界のいろいろなところを旅した記録。
日常のエッセイには感じられないお金持ち感は漂う。
どうしてもちびまる子ちゃんを重ねてしまうから、さくらさんも庶民と思って読んでしまうが、そうだよね、お金持ちだよね、と確認しながら読む感じ。
『そういうふうにできている』さくらももこ
妊娠から出産までの体験エッセイ。
(そうだと知っていたら買わなかったのに。)
これからそれを体験する人にはひとつの参考になるかもしれないが、あの三浦百恵さんに産科医を紹介してもらうあたりセレブですね。
巻末のビートたけしさんとの対談がおもしろかったです。
日常生活で読む本と旅で読む本は違うことが多い。
金沢旅には、読まなきゃと思っていたアロマの専門書も持って行ったけど、バッグから出しもしなかった。
さくらももこさんも、帰ってきてからは他の作品も読んでみようとは思わなくなりました。