読んだ本記録 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』

2017年読み終わった本11冊目。


『なかなか暮れない夏の夕暮れ』江國香織

不思議な小説。
出てくる人物たちは現実的ではないようで現実的なようでもあり、だれにも共感できないような、みんなわかるような。

一応主人公なのか稔というのは50歳でわたしと同い年。
読書好きなところも同じなのでちょっとだけ共感するけど、相続した資産で暮らすボンボン。

他にも同年代の登場人物が多く出てきて、若い人(や子ども)も出てくるけど、だれも成熟していなくて、大人って何だろうとも思う。

Amazonのレビューで『著者の妄想というか願望なんでしょうけど、50過ぎた爺婆がセックスだのなんだのとか、正直気持ち悪くなっちゃいました。』という感想があって衝撃。
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50で爺婆か・・・
まぁ、わたしだって自分が今22歳だったらそう思うか・・・
(22歳は適当。上記レビューが何歳の方によって書かれたかは不明)


小説の中で外国の小説(スパイ小説のような、ミステリー?)が書かれていて、それは個人的にはなくてもよかった気がするけれど、それがなければぜんぜん違うものになったかと思うと必要だったのだと思う。
取りくみとして。


ものすごく印象に残ったところを引用しておきます。

『夫婦というのはグロテスクだ。(中略)互いに相手の考えていることがわからなくても、それどころか、相手の存在を疎ましく感じるときでさえ、夜になれば一緒に眠り、朝になれば同じテーブルにつく。小さな不快さも言葉のすれちがいも、何一つ解決されないまま日々のなかに埋もれ、夜と朝がくり返され、夫婦以外の誰とも共有できない何かになってしまう。世間では、それを絆と呼ぶのだろう。だから、絆というのは日々の小さな不快さの積み重ねのことだ。』

しみじみと納得。


おもしろかったかと問われれば答えられないのですが、充実した読書時間だったことは確か。

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『なかなか暮れない夏の夕暮れ』江國香織
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2017-04-22 07:56 | 読書記録 | Comments(0)

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