2017年 03月 19日
『広重ビビッド』@新潟市美術館

昨日は新潟市美術館に行ってきました。
昨日から『原安三郎コレクション 広重ビビッド』が開催されています。
まずは講堂でおこなわれた美術講座「北斎と広重 名所絵の黄金時代」を受講。
大きく浮世絵の流れを学ぶことができました。
江戸の名プロデューサー蔦谷重三郎氏のことも知り、とてもおもしろかったです。
わたしは20代の頃から浮世絵が好きでいろいろ観てきましたが、これまではどちらかというと美人画のほうに興味がありました。
今回は風景画、名所絵ということでそれはそれで楽しみにしていました。
本当は、時間的にも体力的にも厳しいかと思い、昨日は講座だけ受けて、展示の鑑賞は後日にするつもりでしたが、講座のあとこかげカフェL'ombrageでベーグルを食べたら元気が出ちゃって、結局鑑賞してきました。
今回の目玉は歌川広重「名所江戸百景」120枚揃と「六十余州名所図会」70枚揃。
これらの連作全点の「初摺」が観られるということで大興奮。
初公開だそうです。
ひと目みたら展覧会タイトルに『ビビッド』とついている理由がわかります。
保存状態がよく色彩がとても鮮やかできれい。
それぞれの作品の脇に現在の風景写真もあるので、くらべながら観るのもたのしい。
きめ細かい説明も全部読んでいると、全作品の鑑賞にはかなりの時間がかかります。
SNSどころかテレビも写真もなかった時代に、これらの絵がどんなに人の心をとらえ旅心を誘ったであろう。
旅をすることなんてほとんどの人にできなかったであろう時代に。
広重の他に葛飾北斎、歌川国芳の作品も展示されています。
展示は前期後期でほぼ総入れ替えだそう。
前期は 3月18日(土)~4月16日(日)、後期は 4月18日(火)~5月21日(日)
「六十余州名所図会」の中の新潟に関連する2枚(佐渡金山と親不知)だけは、特別に前期後期通して展示されるそうです。
絵のなかに雲母がほどこされているものがあるのですが、普通にみただけではわからない。
夕方で人が少なかったからか、絵の近くでしゃがんで見上げると「キラキラ」がみえるというのをスタッフの方が教えてくださって、おもいっきりしゃがんで見上げてみると確かにかすかにキラキラ。
金山と親不知の絵のキラキラをしっかりみてきました。
後期ももちろん行きますが、前期ももう一度観たいな。
そもそも浮世絵好きになったきっかけは、千葉に赴任していた20代の頃、寮で一緒に住んでいた先輩(それこそ浮世絵の中の女性のような人)に半ば無理やり誘われて一緒に観に行ったことでした。
千葉そごうの新春展かなにかだったような記憶が。
そのとき初めて観て、すっかりひきこまれてしまったのでした。
なんでも実際に体験してみないとわかりませんよね。
ぜひ。おすすめです。
じゃ、たぶんまた明日。
今日もごきげんな1日を~ciao♪
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