読んだ本記録 『高山なおみのはなべろ読書記』

2014年読み終わった本99冊目。


『高山なおみのはなべろ読書記』高山なおみ

はなべろは鼻と舌。
嗅覚と味覚をたよりに文章を紡ぎ出しているということ。

高山さんの文章を読むのはわたしにとって喜びであると同時にちょっと苦しみもある。

あまりにもぐさりと刺さるので、胸が苦しくなってしまうのだ。

普段できるだけ感性を鈍くして暮らすようにしているのに、その努力が無駄になってしまう。
鋭くする努力ではない、鈍くする努力。

五感全開にしてしまうと、一般的な社会や人ととさらにかみ合わなくて困るから、できるだけ閉じておく。

でも、数行でも高山さんの文章を読むともう駄目だ。

閉じていた扉が開いて、感情なのか何なのかがわーっと出てきてしまって胸が苦しい。

同時に、なにかが解放されてすっきりもする。


この本は「読書記」でありながら料理のレシピ本でもあり日常を織り込んだエッセイでもありました。

けっこうな厚みのある本だと思いましたが、レシピのせいか写真のせいか、あっという間に読み終わってしまいました。

え?うそもう終わり?放り出されたような気も。
もっとずっと読んでいたかった。


24の読書記のうちわたしが読んだ本はなく(読みかけのものが2冊)読んでみたいものが3冊。

料理にはいつもそれほど興味がないが、今回のレシピの中にはいくつか作ってみたいものがありました。
バター入りの玉子焼とか。
わりと身近な料理が多い。


わたしの読みかけの『セラピスト』について書いてある章で

『・・・こうして文章を書いているのも、私にとっては療法だ。自分の中にあるぼわっとした何かのかたまりを、実感だけを頼りに、いちばん近い言葉にたとえて配列する。』

というところがあった。


わたしもぼわっとしたかたまりをたくさん持っている。

けれどいつも努力して閉じているせいか、それともただ単にスキルが足りないか(たぶんこっち)、言葉として配列することができないでいる。

だから、自分の「ぼわっ」と似たものを配列してくれる人の文章にひきつけられるのだ。

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『高山なおみのはなべろ読書記』高山なおみ
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2014-11-14 21:08 | 読書記録 | Comments(0)

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