読んだ本記録 『八日目の蝉』

2013年2冊目に読み終わった本。

『八日目の蝉』角田光代

昨年末ブックオフに本を売りに行ったときに105円棚から購入しました。

ブックオフ、売るのにはよく行くけど購入は10年ぶりとかそれ以上ぶり。
映画化されたベストセラーのせいか、新品同様のきれいさで105円だったので。


面白い小説は困る。
生活を脅かす。
何もせずに読みふけっていたい。

面白くて一気に読み終わったはいいものの、振り返って考えてみると、誰一人いい人(そもそもいい人って・・・この基準があるようでない曖昧なものだけど)もいないし感情移入できる人物もいない。
どこにも救いがないのだ。

しいていえばそれでも命は命、ということか。
生命の尊さとか?

「母性」をテーマにしているとも言いたくないし。

なんだったんだこれは。

後味が悪いってこともないけど。


主人公(不倫相手の妻の産んだ子どもを誘拐して逃亡した女性)の感情もいまひとつ伝わってこなかった。
自分が子どもを産めなかったから?
愛した人の子どもだから?
母になりたかったから?

人間はみんな悲しい。

さらに考えてみれば、作者はあえて感情移入させないように人物を描いたのかも。
不倫や誘拐や逃亡が美談になってしまわないように。


この救いようのない小説が、一気読みの面白さって。

エンターテインメントと考えればものすごくよくできていると思います。

Amazonのレビューも賛否両論。
売れるってことはこういうことだな。
感動したという声の方がずっと多いのですけどね。

100人が100人感動ってことはないのだ。
どんなによくできた作品でも。


すごく面白かった。
でも好きというのは難しい。

というのが全体としての感想かな。

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『八日目の蝉』角田光代
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2013-02-06 07:33 | 読書記録 | Comments(0)