読んだ本記録 『たのしみを財産に変える生活』

2012年60冊目に読み終わった本。

『たのしみを財産に変える生活』本多静六

3月か4月頃読んだのだったと思います。
なんとなくそのまま感想を書くのが遅くなってしまった。


著者の本多清六氏はちょうどわたしより100年早く生まれた方。
この本は1951年に刊行された本を改題して今年出版されたものです。

最初、随所のカタカナ表記が読むのにうざったく感じられましたが、だんだんと慣れて(実際にだんだんと減ったような気もするのですが、実際はそこは不明です)普通に読めるようになりました。
どういう単語をカタカナ表記しているか、法則は見つけられなかった。

これを書いたのが86歳のときで、まだまだ生きる意欲満々、元気いっぱいのおじいちゃんという感じですが、この本が最初に出版された1年後に亡くなったようです。
あと40年生きる、と書いてあるんですけどねぇ。

江戸時代の最後の最後に生まれた著者の書くことは古臭いと思いきや、読みこんでいくとそうでもない部分もあって、(恋愛観などは古くてちょっと「けっ」と思わないでもないが)今のわたしたちの生活の中で心がけたほうがいいことがたくさん書いてあります。

ものすごーい倹約家(要するにドケチ!)で、月末はおかずはゴマ塩だけ、一足の靴下を三年もたせた、など続々登場するドケチエピソードはきりがない。
今とは時代も違うからなんともいえないが、今より貧しい時代の中でも相当切り詰めた生活がうかがえるお話が他にもたくさん出てきました。

びっくりしながらも読み進めていくと、著者のメッセージは決してケチをして暮らそうということではないのです。

真の意味で人生を楽しく健康に、そして豊かに生きるためのベースになる教えの詰まった一冊だと思います。

この記録を書くために半年以上ぶりにざっと読み返していたら、最初に読んだ時よりもメッセージが心に届いた気がする。
とはいっても本多式貯蓄法(収入の1/4を貯蓄)はちょっと難しいけど。


中でも著者が繰り返し強調している「職業の道楽化」
それに向かって努力を惜しまず生きるということは、実践していきたいものです。



「今日、我が日本人の生活と暮し方ほど、不自然、不合理、不経済で、複雑繁多なものはない。」
これが60年前に書かれたとは!

本当にそう思う。

みんなもっと単純に、自然に生きようよって思う。
自分に大切なものだけに絞って。

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『たのしみを財産に変える生活』本多静六
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma | 2012-12-16 09:55 | 読書記録

ぐだぐだな日記10年毎日更新→最近は気まぐれ更新。


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