読んだ本記録 『花森安治の仕事』

2011年62冊目に読み終わった本。

『花森安治の仕事』酒井寛

10月に東京に行くときの新幹線の中で読んでました。

花森安治氏のスーパーマンぶりはわたしが語るまでもないことですが、知れば知るほどすごすぎて、本当にこんな人がいたのか、と驚きは増すばかりです。

小さい頃から雑誌『暮しの手帖』はうちにありました。
母が好きだったのだと思う。

新しいものやおしゃれが大好きだったわたしは、『暮しの手帖』をダサいと思っていました。
その頃たぶん「ダサい」って言葉はなかったから、なんとなく「野暮ったい」とか「お堅い」とか思っていたのでしょう。

ものごころついて、絵も字も編集も何もかも花森安治っていう人が全部やっていることを知ってすごいとは思っても、イメージはそう変わらなかったのでした。

いつしか自分も『暮しの手帖』を毎号買うように。
編集長は変わっても、底に流れるいい意味の「ダサさ」はそのままのように思います。

そしてわたしは、地味でダサくて長く続いているものがとても好きなのです。
以前のように美しくおしゃれで豪華なものも好きだけど、変わってきた部分もあります。

ダサい、という表現しかできないのはわたしの語彙の少なさと表現力の貧しさからです。
すみません。
決して誹謗中傷ではないことをご理解いただきたい。


この本『花森安治の仕事』は、1988年に出たものを復刊したのだそうです。

著者は新聞記者だからか、たくさんの人に話を聞いて、本当にあったことをまとめているらしいのに、まるで物語のようにぐいぐい引き込まれていくのです。


花森氏の言葉で印象深かったもの。

「美しいものは、いつの世でもお金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しっかりとした眼と、そして絶えず努力する手だけが」、一番うつくしいものを、いつも作り上げる。」

今年生誕100年だそうです。

こんなスーパーマンに足元にも及べるわけがないが、少なくとも、すごい存在の人を知ることにより、自分も0.1ミリでも何かを残していきたいと思うくらいは許されるんじゃないかな。

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『花森安治の仕事』酒井寛
お気に入り度★★★★☆
by amica-aroma | 2011-11-19 07:29 | 読書記録 | Comments(0)

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