読んだ本記録 『降伏の記録』

2017年読み終わった本52冊目。


『降伏の記録』植本一子

買った日からどんどん読めて進みましたが、8割ほど読んだあたりでなんだか苦しくなってきて、前2作を読み直すことにした。
苦しくなってきたから前作を読むというのは話がおかしいが、とにかく読まなきゃ、と思い『かなわない』『家族最後の日』を1から読み直しました。

読んだ本記録 『かなわない』 2016.8.16
 読んだ本記録 『家族最後の日』 2017.3.2


2作とも読んだときにはすごく長い、と思ったが、今回はすらすら読めて、2回目だからということもあるけれど、長さはまったく感じなかった。

先週はずっと植本一子週間だったわ。
朝も夜も読み続けた、3冊を連続して。
再読の2冊を読み終えた後、今作も最初から読み直したのですっかりどっぷり。


今回の『降伏の記録』は、前半の日記部分はこれまでの続き感があるけど、最後の白いページ(本のタイトルと同じ『降伏の記録』と題された書き下ろし部分)には立ち直れないほどの衝撃が。

日記部分は生成りの紙で、書き下ろし部分は白い紙なので、「白いページ」

家族でも友人でもないので何も言えないのであるが、あまりにもつらい。

『わたしは夫である石田さんに対して、いなくなって欲しいと思っている。』

これだけを読むと、夫婦では誰でも思うことあるよね、という普通の台詞にも思えますが、余命宣告されている夫に早く死んでほしいというのか?

まぁそれも今こうして書きだしてみると、そんなにひどい感情でもないかも?
そう思ってもしかたがないかも?

なんだかわからなくなってきたが、やっぱりけっこうなことの数々が表現されている。
本当に読むの辛かったのだ。

『石田さんが嫌なのだ』というのもある。

まぁでもそうだよね、夫が嫌だっていうのは主婦の共通の話題でもあるね、そういえば。
(一緒にしていいかは謎)


しかしすべてが衝撃だ。
芸術家だから?病気だから?本人も書いているように弱いから?

いろいろと批判的な意見もあるだろうけれど、植本さんが人間的にどうか、ということは他人が判断すべきことではないと思う。
ただ著作としては素晴らしいと思う。

こんなにひきこまれて、そしてこれからも何度か読み返すだろうから。

確かに、相手の立場に立ってものを考えることが少ないのかそれともそこは書いていないだけか、ちょっと疑問のところもあるにはあるけど、それを超える何かがあると思う。
文才もある。


夫(石田さん=ECD)の意見も読んでみたくて、今年書き下ろされた『他人の始まり 因果の終わり』も読みました。

そちらの感想はまた書くとして。


早く読みたい欲に負けて買ってしまったのですが、税込1,944円って高すぎませんか?

これまでのも、植本さんの本の価格どうしてこんなに高いの?

植本さん自身本の中で、本がある程度売れても収入200万円に満たないと嘆いているふうでしたが、ひとりひとりが、お金を出して買うことの重大さよ。

わたしは貴重な読書体験が得られ、結果満足はしていますが、出版業界は本が売れないと嘆いて1冊からより多くの利益を上げようと思うより、読んでもらえる工夫をもっと考えたら?と思わないでもない。

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『降伏の記録』植本一子
お気に入り度★★★★☆
by amica-aroma | 2017-12-18 21:11 | 読書記録 | Comments(0)

新潟市のアロマテラピー教室amica(アミーカ)の川上裕子です。ここでは日記・雑記・読書記録・お知らせなどを書いています。企業で働きながら自宅・出張レッスン等で活動中。


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