映画鑑賞 『ふしぎな岬の物語』

ここ数年、映画館に足を運んだのは「相棒劇場版」くらいで、すっかり映画離れしているのですが、この作品は「観なくちゃ」と思ってしまい、今日観てきました。

『ふしぎな岬の物語』

なぜ「観なくちゃ」と思ったかというと、この物語のモデルになった女性(本当に岬で喫茶店を経営している)がテレビ番組で言っていた言葉がとても印象的だったからです。

「どんな人にも分け隔てなくやさしくしたいと思って(カフェをやっている)」

というような内容だったと記憶しています。


「どんな人にも分け隔てなくやさしくしたい」

このなにげない一言が、わたしにとっては衝撃だったのです。

そんなこと思ったことがなかった。
自分にやさしくしてくれる人にしかやさしくしていないし、自分から人にやさしく接したことなんてないかもしれない。
ものすごく冷たくひどい人みたいだ。


それでこの映画を観に行く気になったのですが、映画は思っていた感じとは違っていました。

良い意味でも悪い意味でもサユリストのためにサユリストが作る物語。
吉永小百合さんの良いところとそうでもないところが全部ぎっしり詰まっているような感じ。

小百合ファンじゃなくて、純粋に映画を観ようとするとわかりにくいところもあるので、映画のストーリー自体を楽しむというよりは、映画を通してそれぞれが生と死を考えるための題材のようなものと考えると納得できるかも。

だから観る人ひとりひとりによって全然違う物語になるのかな、と思いました。

たぶん評価も分かれる。


吉永さんは美しすぎてつまらないと最初思ったのですが、観ていくうちに独特の存在感と凄みがあるのだとわかりました。

平日の映画館、観客の推定平均年齢65歳(まったくの独断です)の中で、わたしは超若者でしたわー。

そうそう、わたしの好きな米倉斉加年さんがまたもいい感じでしたが、今年の夏にお亡くなりになったのですよね。
この『ふしぎな岬の物語』が最後の作品になったそう。

どんな人もみんなみんな死んでいくのだな。


これからはちょっと人にやさしくして生きてみようかと思う。


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by amica-aroma | 2014-10-29 21:05 | 日記・雑記

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