2013年 04月 17日
読んだ本記録 『はだかんぼうたち』
2013年17冊目に読み終わった本。
『はだかんぼうたち』江國香織
ここ数年、新刊小説は買わないことにしているのに(中古で安くなるのを待つか文庫化されてから買うかに決めていたのに)どうしてか、久しぶりに買ってしまいました。
物語の世界に浸ってみたくなったので。
Amazonの動画で著者自身がこの小説の意図として「ありのままの人をかきたかった」と語っています。
「かく」は「書く」か「描く」かどちらだろう?
「ありのままの人」とはいっても小説に出てくるたくさんの人々は、わたしのまわりには全然いなさそうな人たちのようで、でもどこにでもいそうなようで、自分とはまったく違うのに、どこか自分のようでもあり。
ものがたりの中は不思議で普通の世界だった。
江國さんの小説は好き嫌いが分かれるのかもしれないけれど、圧倒的な力を持った人だと思います。
力というのは「技術」のこと。
小説を書く確かな技術を持っていると思うのです。
技術も何もないわたしが評するのもおかしいけれど。
どの物語を読んでもただひとつ絶対に否定できないこと。
人は全員違うということ。
現実の人も物語の中の人も。
全員違う。
毎日の生活の中でそれを忘れてしまうと疲れてしまう。
時には物語の世界にじっくり入り込んで、忘れないように、そして自分の道を歩けるようにしていきたいのです。
これをきっかけに読んでいなかった江國小説の数々を取り寄せた次第です。
しばらくその世界に逃避します。
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『はだかんぼうたち』江國香織
お気に入り度★★★☆☆
『はだかんぼうたち』江國香織
ここ数年、新刊小説は買わないことにしているのに(中古で安くなるのを待つか文庫化されてから買うかに決めていたのに)どうしてか、久しぶりに買ってしまいました。
物語の世界に浸ってみたくなったので。
Amazonの動画で著者自身がこの小説の意図として「ありのままの人をかきたかった」と語っています。
「かく」は「書く」か「描く」かどちらだろう?
「ありのままの人」とはいっても小説に出てくるたくさんの人々は、わたしのまわりには全然いなさそうな人たちのようで、でもどこにでもいそうなようで、自分とはまったく違うのに、どこか自分のようでもあり。
ものがたりの中は不思議で普通の世界だった。
江國さんの小説は好き嫌いが分かれるのかもしれないけれど、圧倒的な力を持った人だと思います。
力というのは「技術」のこと。
小説を書く確かな技術を持っていると思うのです。
技術も何もないわたしが評するのもおかしいけれど。
どの物語を読んでもただひとつ絶対に否定できないこと。
人は全員違うということ。
現実の人も物語の中の人も。
全員違う。
毎日の生活の中でそれを忘れてしまうと疲れてしまう。
時には物語の世界にじっくり入り込んで、忘れないように、そして自分の道を歩けるようにしていきたいのです。
これをきっかけに読んでいなかった江國小説の数々を取り寄せた次第です。
しばらくその世界に逃避します。
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『はだかんぼうたち』江國香織
お気に入り度★★★☆☆
by amica-aroma
| 2013-04-17 07:36
| 読書記録