読んだ本記録 『ヘヴン』

2009年75冊目に読み終わった本。

『ヘヴン』川上未映子

ここ数年ほとんど小説を読まない状況で選んだ一冊。

「情熱大陸」でこの本執筆中の様子を見て
読んでみたいな、と思っていました。


この著者には前から興味はあった。
姓も同じだしね!あまり関係ないけど…

中学生のいじめが描かれているということで通り過ぎていたのですが
やっぱり読んでみたかったので読んでみました。


前半はどんどんひきこまれてわき目もふらず読んだ、という感じでしたが
後半は少しわからなくなってきました。

救いはないのか、これが救いなのか
救いなんてことを考えながら読む自分が間違っているのか…
よくわかりませんでした。

すっきりは、しなかった。

それでも最後まで一気に読み終わりました。
ここまで集中して本を読んだのは久しぶり、というくらい。

よくわからなくてすっきりしなかったとはいえ
ここまで小説としてと仕上げた作者はすごいな、と思います。



ところで、ストーリーとは離れますが
香りについてぐっとくる表現があったので引用しておきます。


『においは色々なものを思いださせる。その思いださせ方は、頭をとおらずに、手のひらや鼻をじんわりとさせ、感情になるまえの感情のようなものを直接にひびかせた。』


うーん、素晴らしいではないか。
大脳辺縁系などという言葉をつかわずにそれを表現している。

普段わかりやすい言葉で語ろうと必死になっている自分が
恥ずかしくなるくらい本質をついた表現です。

常に文章と格闘している人から搾り出される表現。

わたしもそういうものに近づきたい。
by amica-aroma | 2009-12-26 19:53 | 読書記録 | Comments(0)

新潟市のアロマテラピー教室amica(アミーカ)の川上裕子です。ここでは日記・雑記・読書記録・お知らせなどを書いています。企業で働きながら自宅・出張レッスン等で活動中。


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